夜は何事もなく過ぎた。
何時間かおきに、夜勤の看護師さんが見に来てくれていた。
看護師さんは、キュッキュッキュキュッとゴム音をたてながら歩くから、廊下を歩いているのが看護師さんか患者さんかは直ぐに分かる。
っと思う。違う人もいるのかもしれないけど。

朝早く目覚めてデイルームへ行った。

M記念病院13階 窓より(2014.04)

窓の外には、都会のビル群。
都会独特の黄色いベールに包まれたみたいな、霞がかかったような朝の風景が広がる。
金色の朝焼けが広がっていく。
もしも窓を開けたなら、電車の音や車のエンジン音が聞こえるのかな?
全くの無音の中に広がる朝の景色は、なんだかとっても非現実的だった。
今ここに居る私も現実じゃないのかな?
これは夢の中なの?
って感じ。


デイルームには、テーブルが幾つかと一人がけの椅子がたくさん置いてある。
ソファーや一人がけのリクライニングチェアーなんかもある。
自販機や小さい台所には白湯とほうじ茶のポットもあるし。
至れり尽くせり。
昼間は患者さんやお見舞い客で賑わっている、病棟の憩いの場だ。




ちょっと緊張した面持ちの人たちがいたら、それは手術の終了を待っている家族達だろう。
心配顔の家族達も、元気そうな入院患者達を見ると、ちょっと安心するんじゃないかな。
私がイメージしていた、
“手術室前の暗い廊下に置かれた固いソファーに座る可哀想な家族像”とは雲泥の差。


M記念病院は、入院患者だけでなく患者の家族達にとっても居心地の良い病院だと思う。


片側顔面痙攣の手術後初めて携帯をチェックした。
昨日もしようと思えばできたのだけど、見る気にならなかった。
たくさんのメールが入っていたけれど、返信する気にならず、心の中だけで感謝を唱えた。
ちょっとだけ、自分が現実に戻ってこれた気がした。


気がつくと、A医師が傍にいて、手術創(=傷口)を見てくれた。
音が聞こえるかも再チェック。

「どれくらい切りましたか?」
「けっこう切ったよ。」

「これ位」 と指で示して下さった。7cm位かな?

私は黙って頷いた。

手術創(=傷口)なんてどうでもいいよね。と心の声。仕方ない。どうせ髪が伸びたら見えない。

でも、手術創(=傷口)を見るのは怖いな。。。


朝食後点滴を抜いた。二回位食事が摂れたら抜くんだそう。
この点滴は多分ソルマルト輸液だろうと思う。
薬類の確認には退院時に貰える診療明細書が結構役に立つ。
薬名がただただ羅列されていて、かなり見にくいけれど

点滴中(2014.04) 角度によって、点滴時間が変わる。



こうして書いてみると、A医師はとてつもなく早くに病院にいたことになる???

とにかく、私の手術後2日目の朝は、まぁまぁ気持ちよくスタートした。


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2017年最新の病院での流れ情報は下部に追記
まずは、2014年の病院での一日の流れ。


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◆病院での一日の流れ
2014年の記録~
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AM     6時起床・検温 ・ 血圧測定
       抗生剤の点滴
     8時  朝食 ・ 胃薬内服(ザンタック錠150㎎術後6日目朝まで)
                  医師の検診
    10時  検温

PM    12時  昼食
    16時  抗生剤の点滴(手術後5日目まで)
    18時  夕食 ・ 胃薬内服
    19時  検温 ・ 血圧測定
    22時  消灯 就寝



手術後数日はこんな感じで一日が流れる。



私はここのところ病院食を食べるとちょっと苦く感じてしまう
たくさん食べて、早く傷口を塞ぎたいと思うけど食が進まない…

看護師さん曰く、
食事の直前に抗生剤を入れるせいでそう感じる人もいるらしい。
人によっては全然感じないとのことだから、体って面白い



夕方から5日間は、
食事の後に朝晩ザンタック錠150mg飲むよう指示書が出ている。
ザンタック錠は、手術のストレスによる胃酸の分泌を抑えて、
胃炎などの症状を予防する薬とのこと。
「備えあれば憂いなし」ってことか。
胃の方は、全く違和感無し







入院して3日間は、他の患者さんとほぼお喋りしていなかったけど、
(2日目の朝から手術だったし)
昨晩緊急入院してきたお隣のベッドのNさん(母と同年代)とは、
子供の頃から知っている近所のおばさんのように、
お喋りが始まった。


なにせ緊急入院だから、なんにも準備ができていない。
「ちょっとお隣さん、売店でパジャマを買ってきて。」
と頼まれ、お財布の入った金庫の番号まで教えてくれた。


知らない人をそんなに信じていいのか…
心配になってしまう






看護師さんからを頂いたので、
頭に大きくて太い包帯を巻いたままの私は、
術後初めて、13階入院病棟から1階の外来病棟の売店まで買い物に出た!

ちょっとドキドキしたけれど、痛くはなかった
片側顔面痙攣の手術後2日目で歩けた!  
凄いでしょう~ 
これぞ早期離床







この冒険で、俄然元気が出てしまった!
「なんだ~動ける~」って。
私って単純






この日私は、この後、20分×2回の歩行練習をした。
他の階のことは知らないけれど、
この階では、廊下で歩行訓練をしている人が何人もいた。
私もリハビリセンターは使わず、
自分のタイミングで、自分のペースで廊下を歩いた。


M記念病院の廊下は広くてキレイだし、
各病室をチラチラ覗いて窓からの景色を見ながら歩くのは、
ちょっと探検気分で楽しい。
(病室の向きによって景色が全然違う!
スカイツリーが見える側、レインボーブリッヂが見える側等々)




だけど、心はウキウキ楽しくて軽やかなのに、
足はゆっくりしか動かなくて驚いた。
ほんの二日前まで普通に歩いてたのに…。


逆かな?
病院によっては、数日ICUに入るんだから、
片側顔面痙攣の微小血管減圧術(=脳幹付近での血管移動)の手術をしたのに、
たった二日で廊下を歩ける方が驚きかも



体調は良好そのもの。
頭痛も、吐き気も何にもなかった。


そして、なにより、
心配していた痙攣もすっかり治まってた


ピクピクもギューも、
顔が奥に引っ張られる感も、口元の歪みも全然感じなかった。


片側顔面痙攣 包帯グルグル(2014.04) 大きな包帯。上から出ている髪の毛はボサボサ


◆追 記◆~2017年5月情報~

最近の流れです。キイテ~

抗生物質は、術後2日間のみ。
食事も術翌日の昼ではなくて、朝から普通病院食が出されます。


包帯を巻く期間も、徐々に短縮され、
現在では、術後3日間ほどで包帯が外されます。
(包帯が外れれば、洗髪ができるので、
直ぐに洗髪したい方は、お風呂の予約を速攻すべし!)




ここのところ、
術後2日目で抗生物質を終了、包帯も外し、
抜糸は一週間後にしたと言う方もいらっしゃいます。


早期退院の方も増えています。
ご希望の方は、医師に直接ご質問下さいね。




~ご注意~
全く痛みを感じなかったという患者さんも多くいます!
(2017年10月まで頂いたコメントより)

私の場合は、包帯が外れてからは、
術創が布団に当たるたびに、ピリッと痛みを感じて、
目が覚めてしまっていました。(敏感過ぎるのかも

私のように術創(傷口)が布団に当たると気になるという方は、
医師にご相談下さいね。
痛み」「痺れ」は目に見えず、個人差が大きいものです。
疑問、不安、要望はすべて医師に伝えるべし!


痛み」はストレスで免疫を低下させるようですし、
我慢すると慢性痛になる時があります。




今の皆さんの治療は、過去の治療の結果から導きだされています。
今の皆さんの治療は、未来のより良い治療につながります。

自分のための治療が、実は誰かの役に立つみたいです  





術前術後の管理が十分なら、ICUは不必要です。
最新医療では、「早期離床」が勧められています
「手術後の経過をよくするためのKEY♪~早期離床について」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-50.html

痛みについて、入院前にご確認下さいね
『術後の痛みはがまんするか、しないか?~早期回復のために』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-168.html

『慢性痛って病名ですよ~正しい痛みの対処方法~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-268.html

『日米の痛みの対処療法の違い~医療用麻薬について~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-342.html

片側顔面痙攣手術後2日目夜。

夫がやってきた。

昼間はゴルフに行ってきたとのこと。
私のお見舞いの後は、趣味のジャズを聴きにいくつもりらしい。
お見舞いのついでにジャズなのか、ジャズのついでにお見舞いなのか。。。

アイスクリームを一つ買ってきたので、少しもらって食べた。
病院食以外のものを久しぶりに食べた。美味しかった
抗生剤の点滴の後でないのも良かったのかな。 とっても美味しく感じた。

結婚後、初めて買ってきたのもアイスクリームだった。
その時は、2個買ってきたけれど、今日は一つ。
私は、アイスはちょっと食べるのは好きだけど普段は1個丸々食べることはない。

結婚21年の歴史はこんなところに表れるものなのかもね。


 注意 
一般の病室有料で冷蔵庫は使えるけれど、
冷凍庫はないからアイスは保存できないので入院時は要注意!



夜は気分良く就寝したのだけど・・・

寝始めたら直ぐに頭痛がしてきた。
気にしないようにして眠ってしまおうと二時間粘った。
が、とうとう耐えられずナースコールをしてしまった。

散々動き回って好き勝手をした挙句に、忙しい夜勤の看護師さんの手を煩わせてしまって、本当に申し訳なかったし、
自分が情けなくなってしまった。
子供じゃあるまいし。。。

ボルタレン錠25㎎とムコスタ錠100mgを飲ませてくれた。
このは、術後に10回分が処方されていて、患者の状態で適時飲用できるように看護師さんによって管理されてた。
私は、手術直後に2回飲んでいたので、これで3回目。
夜に頭痛がするのは、片側顔面痙攣の手術後の患者さんにはよくあるとのこと。
ちょっと安心した。

ここの看護師さん達は、みなさん微小血管減圧術後の患者に慣れているから
彼女達の経験談を話してくれてなんとなく安心する。



を飲んで、
手術後二日目にしては歩き過ぎたのかな?
寝る直前に血流をよくするのはよくないのかな?
と反省しながら眠りに落ちた。


※翌日に、看護師さんにご相談し頭痛を自分で保管しました。(夜中にお願いするのが嫌だったので)
 看護師さんとのお約束は、飲んだ後の包みは捨てずに専用箱に入れておくこと。
 看護師さんが服の状態を把握するためですね