Mr..脳外(=A医師)は、ほぼ毎日回診してくださる。
(私は2日違う医師だった)


回診時間は決まっていないから、
こちらが覚悟がないのにあっという間に傍らに来ていて、
「チェッーク」
と言って、ちょっと包帯をいじって
「オッケー」
と言う。

私は“傷口が膿む”ことを人並み外れて恐れているから、

大丈夫ですか?」とか、
「膿んでいませんか?」
とか慌てて聞くと、
「問題ない。」とか、
「僕はそんな縫い方はしない。」

とお応えになる。



その間本当に数分。
長くて3分。
正直、ほんとうに診ているのか怪しい位に短い。




A医師のことは『Mr.脳外』というネーミングがピッタリだと思っていたけれど、
入院してからは、『ウルトラマン』の方がピッタリだと思う。


A医師は、私の回診には3分しかいない(3分以下!)
ウルトラマンも地上には3分しかいないから同じだな、
と思うと不安な気持ちが減る気がする。


きっと正義の味方にはタイムリミットがあるんだろう。
他に、先生を必要とする患者さんが沢山いるんだろう。
体調の良い私はガマンガマン。


と、自分を納得させながらも、
でもどうにも腑に落ちなくて、
ちょっとは時間のありそうだったこの日、とうとう伺ってみた。



「先生は、回診でいつも何をしているんですか?」
「Good question です。」


へ・・・?
私、良い質問したの???



以下、この時は察室のようにいつものメモ帳を持参していなかったから、
会話の内容は正確性を欠くかも。カモカモ
でも、大切なお話しだったと思うので書いておきますね。





Q.「先生は、回診でいつも何をしているんですか?」


A.「Good question です。」


手術直後に清潔な生理食塩水で洗浄したあと、
原則として一切消毒はしていません。
傷は、きちんと縫合されていれば数日間でふさがります。
消毒は、皮膚の再生をむしろ阻害するとも言われていますから、
必要なければ何もしません。

ただし、内側から何らかの液体が漏れてきていたり、
皮膚の下がぶよぶよになっていたりした場合は対応が必要になります。

回診では、何らかの兆候がないかを「チェック」しています。

チェックポイントは幾つもあって、「傷を見ること」は大切な診察ですが、
僕は慣れてるからあっという間に終わってるって感じているんですよー。


以前は、手術後は縫合してある部分を毎日消毒して包帯をして、
洗髪は手術一週間後の抜針が終わってからでした。
僕も含まれますが、少し前の時代の医師は「傷は消毒」という教育を受けたので、
消毒しないということに当初はかなり違和感を感じましたねー。



手術消毒しない、剃毛しないという事を始めてから、
明らかに傷のトラブルは減っています。


つまり、
いかに医療が患者にとってマイナスの事をしていたかを思い知るわけです。
(消毒は)患者さんにとって百害あって一利なしですよ!

因みに、
包帯は傷の保護とか感染予防の意味より、一番には傷口を圧迫するためです。






会話は、だいたいこんな感じだったはず。
A医師は、流暢に説明されて、
自分のお部屋に消えてしまった。


この日はたぶん病院はお休みなのに、
何かの用事か研究かで自分のお部屋に来ていたんだと思う。


「お忙しい中、
きちんとお応え頂きありがとうございます」と、
心の中で思った。







A医師とのこの会話は、
手術の技術」だけで手術の成功率が決まるわけではない、
治療方法は日々変化している
そんなことについて考え出すきっかけになりました。

今(2016年)も、
私は医療・治療事情について調べて、ご紹介を続けています。 
手術をお考えの皆さんに、必要な情報が届きますように。  




私が調べた、手術部位感染症予防の話はこちら。ご確認下さい。
「正解はどちら?~手術創の消毒はするか、しないか?」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-94.html

「正解はどちら?~除毛か剃毛か?」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-95.html


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