片側顔面痙攣の手術後5日目。
つまり、頭蓋内微小血管減圧術、頭の深部にある脳幹付近の血管を寄せる手術をしてからわずか5日。
なんど書いても、文字にすると恐ろし気に感じる。
昨晩顔がげっそりしてたからちょっと心配だったけれど、この日も朝5時からデイルームに行けるくらい元気に目覚めた。
デイルームの窓は方向的に太陽が昇る方ではないから、外はただ薄ぼんやりと明るくなっていくだけで、
窓からの景色はさほど感動的ではない。都会のビル群の朝焼けって殺伐と感じる。

以上
手帳に書き込んである文面通り。
え?
わずか3日前、術後2日の朝には朝焼けを絶賛してたのに・・・

景色を美しく感じるかどうかって、思っていた以上に  “心 ” に “ 気持ち ” に影響されるんだな。
前は、単純に手術の成功が嬉しかった。とっても幸せって感じた瞬間に見た朝焼けだった。
今はちょっと家が恋しくなってきたのかな。

都会じゃない郊外の我が家の窓からの景色が、たいして美しくなくても懐かしい。カナ


朝食に、昨日に引き続きベーグルを買う。
今日は朝食時にMr.脳外=ウルトラマン=A医師が診察にいらした。
青汁の粉に牛乳を注いでいる時に・・・。
いつも気づくと傍にいるから、隠しようもないし、身繕いする暇もない

トレーに乗っているベーグルにA医師の視線を感じたから、
「先生が買ってきていいって言ったから・・・。」
と言い訳。
「いいよ。」
と一言。
何故かいつも言い訳しているような・・・ 
別に怒られているわけじゃないんだけど・・・。

医師は、病棟にいる時、ちょっと威圧的に感じる。
“ 威圧的 ” って言うと悪いイメージになっちゃうけど、言い換えると強い 存在感がある ”。
だから、医師が「大丈夫」って言えば大丈夫な気がするし、「問題ない」って言えば問題ない気がする。
同じ景色でも違って感じるのとおなじ。
同じ病気でも違って感じる。
私は、最初の病院からM記念病院に来て、A医師に出会ってから「自分の病気は治る」って感じられるようになった。
なんて言えばいいのか・・・これはちょっと根拠のない “ 感じ ” 。
でも、病気と立ち向かう時にとても大切な“ 感じ ” だと思う。

これを 信頼っていうのかな。


今日は、朝9時に入浴した。(こんな時間にも予約できる)
洗髪してはいけないとのことだったから、お風呂にたっぷりお湯をはって、持参した入浴剤を入れてちょっと寛いだ。
(術後一カ月は長湯禁止)
M記念病院は、昔の病院によくあったような消毒臭いような匂いはしていないけど、それにしても自分の周囲が好きな香りで満たされるのは心地いい
お風呂はいつでもプチ幸せを私にくれる


香りと言えば・・・
入院してから、ずっと娘がくれたハンドクリームを使っている。
入院して特になにもしていないからハンドクリームなんて必要ないのだけれど、とってもいい香りで癒されるから。
こちらもプチ幸せ
一度、看護師さんが検温・血圧検査に来た時に
「いい香り~」と言ってた。 手のそばで作業するから匂ったんだと思う。

  娘からのプレゼント♡ハンドクリーム   愛娘に感謝感謝



いつも思う。

病気になったのが私で本当によかった。


アドラー心理学による信頼については
  2014.09.09「信頼~師弟関係♡医師と患者~」





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 午後3時。
友人がたくさんのお土産を持ってお見舞いに来てくれた
(ほんとうにビックリするほどたくさん!
病気の最初から、全て話していた友人だ。
実のところ、私の情けないところをたくさん見せている
私が手術後調子が悪くなりがちなこと、膿みやすいこと、傷が治りにくいこと、血が止まりにくいことを彼女はよく知っている。

だから彼女は、私に対してとっても心配症になってしまった。
いつもいつもとっても私のことを心配してくれる。

私は、朝入浴も済ませていて、いつも通りスポーティーな格好をして、ブルーのセーターを肩に掛けていた。
私の極普通の見なれた姿を見て、彼女は泣きださんばかりだった。
病院の唯一のカフェで、あんみつを食べながら楽しくお喋りをした。

途中デイルームに移動して最後の抗生剤の点滴をした。
彼女の自宅は近いので、すっかり気に入ったM記念病院の宣伝をここぞとばかりにしといた。
入院前に散々迷っていたのを一番知っている彼女は、にこにこ私の話しを聞いてくれていた。
だって、最初は
「A医師って誰だか分かんない先生ってどう思う?」とか
「なんだか怖そうなんだけど・・・。」
って言っていた私が、大絶賛しているから可笑しいよね!
二人で迷った日々を笑い話にできて本当に良かった

M記念病院13階違う窓から 夕方(2014.04.06)お喋りはいつもデイルームで M記念病院13階窓から 夕方(2014.04.06)  都会の空は私には珍しい


注  意 

点滴は、角度が大切らしい。正しいポジションをとっていないと、やたらと時間がかかってしまう。
あんまり長引きそうな時は、看護師さんに声を掛けよう!
うっかりすると誰にも気づいてもらえず延々時間が経ってしまう


友人を見送ったら入れ違いに娘がやったきた。
部活帰りで、制服姿で大荷物を抱えていた。学校からは一時間半以上かかる。
嬉しい以上に、可哀想になってしまった
お見舞いのケーキに加え、自分で食べるお弁当も買ってきていたから、夕食後までのんびりしていった。
私は既にあんみつを食べていたのだけど、頑張ってケーキも食べた。特大のイチゴショートケーキ
そして、病院の夕食も完食した。人間まったく動いていなくても食べられるものだ

デイルームでペチャクチャお喋りしていたら、近くに座っていた年配の女性に
「仲の良い親子ね~(*^_^*)」と声を掛けられた。
私達は、外で話しているとよくそうやって声を掛けられる。
話相手の私が入院していて大丈夫かな?と心配していたけれど、案外大丈夫そうだった。

ママの病気は、娘をちょっと成長させたみたいだ。


ここでも物は考えよう

病気になるってネガティブなことではあるけれど、家族が協力して役割分担して、
お互いのありがたみを、大切さを分かる機会を与えてくれる




いつも心配してくれる友人と私の大切な娘がいつまでも元気でありますように。

今日も感謝を唱えながら、気持ちよく眠りについた。