医師から頭蓋内微小血管減圧術の退院前説明を受けた。
私はもっとも手の掛らない患者のうちの一人だと言われた。

私としても大満足の結果だ。
右側の片側顔面痙攣の手術は。

随分長く、A医師から説明を受けた。
と言うか、いろいろお話しをした。
3回ベルが鳴って、A医師は対応していた。
とうとう、看護師さんがそーとのぞきに来ていたけれど、
(私も気づいたし、多分A医師も気づいていたと思う)
医師は、私から視線を逸らさずにじっくりとお話しをして下さった。


左側の血管が神経に当たっていると、とうとうA医師が認めたけれど、
だからと言って精神的にショックを受けたりはしなかった。
世の中の医師が認めようと認めまいと私は既に痙攣を感じていたし、
その “感じ” は間違いなく片側顔面痙攣のものだと思っていたから。


どんな片側顔面痙攣のエキスパートの医師でも、
その感じを表現することはできないだろう。
だって、自分はなった事がないんだから。

どんなエキスパートの医師よりも、
私の方がこの感覚を知っている。



それに、
実のところもう別の病院で、
左側も血管が神経に当たっていることは教えてもらっていた。

ただ、
片側顔面痙攣の権威であるT医師と、その技術を継承しているA医師の二人は、
私の
「左側も痙攣を感じるんですがどうでしょうか?」
という質問に、即答で
「そんなことは無い。」
とお応えになった。

本当に、そっくりな言い方だった。
これが “師弟” なのかな。
二人は全然似たタイプではないのに、面白いなって思う。



片側顔面痙攣のエキスパートの先生方は、
たとえMRI画像で神経を圧迫している血管がみつけられなくても、
症状が出ていれば開頭手術を行う。

そして
画像に映し出されなかった血管や他の原因となる圧迫物をみつけて減圧する。
症状が優先だ。



このことは、他の一般的な脳神経外科医からすると奇異に見えるらしい。
他の脳神経外科医師は
「僕達脳神経外科医は、普通、MRI画像に何も映し出されなければ開頭手術はしない。」
「でも、T医師は開けちゃうんだよな~。」
と話していた。

そして、このM記念病院のA医師もその方針を継続している。

では、
もう既に血管が当たっているのは分かっていて、まだ軽い症状の患者に、
症状が酷くなる前に微小血管減圧術をしてくれるのか?
応えはNO

理屈でいったら、長い期間血管が神経を圧迫し続けるより、
神経への負担を軽くすませるために早くに手術をすべきなのではないかと思う。

でも、応えはNO

あくまで症状が優先だ。
この症状優先の方針で救われる方がいらっしゃると思うので、
きちんと書いておこうと思う。




私に関して言えば、
A医師が血管の存在を明らかにしたからと言って、
本当に私はショックを受けたわけでじゃない。
これは強がりじゃない。

心底、分かってた。
自分の痙攣が既に始まっていることは。
2013年の6月4日。
この日、あきらかに確証をもてるような左目の痙攣を見た。
(当然、もっと前からかすかに感じてはいた。)
それをきっかけに、私はとにかく急いで積極的な治療を始めた。
両方の痙攣が酷くなったらと思うと、
さすがに生きていく自信がなかったから。

そして、先に始まっている右側の手術をする決心をした。





私が泣きたくなったのは、安心したから。

A医師が(もし、なったら)
「また僕がやるから問題ない。」
「まずは、今を楽しみなさい。」

って言ってくれたから。

本当は、100%治る保障なんて無いことは分かっているけれど。
私がその事を知っているって、A医師も分かっていると思うけれど。


それが分かっているけれど、私はその嘘を信じる。
人は、嘘で救われることもあるもんなんだな。


A医師は、本当に嘘が上手なお医者様だと思う。


この病気になって、私はずいぶん強くなった。



私が治療を積極的に始めた日のこと。これは、私のタイミング。
きっと皆さんには皆さんのタイミングがある。
2013.06.04「まずは、脳神経外科でのMRI検査!それから鍼治療」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

片側顔面痙攣は、頭蓋内微小血管減圧術が根治手術です。
手術をお考えの方は、病院・医師を選択する際にこちらをご活用ください。
「微小血管減圧術の手術の成功率をあげるKEY」(コンパクト版)
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-18.html
微小血管減圧術は、トランスポジション法とインターポジション法に大別され、
どの方式で手術するかによって成功率・再発率が変わります


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