脳神経外科で頭蓋内微小血管減圧術を受けるために入院して5日目。
手術後3日。

この日、自主トレ中(単に病院内を歩いてただけだけど)に、
偶然お会いしたA医師に素朴な質問をしてみた。

頂いたお応えは大事なことだと思うから、
改めてご紹介します。


※この頁は、カテゴリーKEYポイント★★用に、
前頁「入院5日目(術後3日) 消毒について」を修正した頁です。




Q.「先生は、回診でいつも何をしているんですか?」


A.「Good question です。」


手術直後に清潔な生理食塩水で洗浄したあと、
原則として一切消毒はしていません。
傷は、きちんと縫合されていれば数日間でふさがります。
消毒は、皮膚の再生をむしろ阻害するとも言われていますから、
必要なければ何もしません。

ただし、内側から何らかの液体が漏れてきていたり、
皮膚の下がぶよぶよになっていたりした場合は対応が必要になります。

回診では、何らかの兆候がないかを「チェック」しています。



以前は、手術後は縫合してある部分を毎日消毒して包帯をして、
洗髪は手術一週間後の抜針が終わってからでした。
僕も含まれますが、少し前の時代の医師は「傷は消毒」という教育を受けたので、
消毒しないということに当初はかなり違和感を感じましたねー。



手術後消毒しない、剃毛しないという事を始めてから、
明らかに傷のトラブルは減っています。



つまり、
いかに医療が患者にとってマイナスの事をしていたかを思い知るわけです。
(消毒は)患者さんにとって百害あって一利なしですよ!







会話は、だいたいこんな感じだったはず。


この時は、何せ診察室のようにいつものメモ帳を持参していなかった。
会話の内容は正確性を欠くかも。カモカモ






A医師とのこの会話は、
手術の技術」だけで手術の成功率が決まるわけではない、
治療方法は日々変化している
そんなことについて考え出すきっかけになりました。
今(2016年)も、
私は医療・治療事情について調べて、ご紹介を続けています。






感染症予防のための消毒のお話はこちら。是非ご確認下さい。
「正解はどちら?~手術創の消毒はするか、しないか?」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-94.html

感染症対策としての剃毛についてはこちら
「正解はどちら?~除毛か剃毛か?」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

A医師の消毒のお話しについて。詳細はこちら。
『手術創(傷口)~消毒について~A医師の方針』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-53.html

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どんなに一般的な手術でも、
「この手術は100%安全です」
と医師から太鼓判を頂くことはめったにありません。
(本来、絶対言えない)



手術はリスクを伴う」ことは、
どんな手術であっても「当たり前」「普通」のこと。


手術前説明で、
医師は患者に対して、リスクの説明をしなければならないし、
患者は医師の説明を理解するよう努めなければなりません。
例え、
メンドクサイ、ムズカシイと思っても・・・。ガンバル




感染症は、手術をする際の大きなリスクの一つ。


術後感染症は、手術を行なった部分で細菌が増殖することで起こります。
手術創の中に異物(金属など)がある場合は、感染率が高まります。



手術部位の感染率は、
1990年代は全感染症患者の1/4位を占めたそうです。
(2002年のアメリカの統計では全病院感染率の22%が手術部位感染)


そのため、感染症発症因子のうち、
『変えることができるもの』を見つけ、『どのように変えるか』を探る研究は、
SSI防止対策と言われ、
術後の感染症発症を減らすために続けられています。


今回は、最新の研究よって証明されている、
術後感染症の発症を抑えるための「除毛」と「剃毛」についてのご紹介です。




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◆施術部位感染症について
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手術部位感染症(SSI=Surgical Site Infection)の研究結果より


1.米国のガイドライン(CDC=アメリカ疾病予防管理センター
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手術部位あるいは周辺の体毛が手術の支障になる場合を除いて術前の除毛は行わず
除毛する場合には、手術直前なるべく電気クリッパを用いて除毛することが望ましい。
手術前日などの除毛は、手術直前の除毛より高い手術部位感染率と関連している。



2.日本の病態別ガイドライン(日本環境感染学会)
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手術野の体毛が邪魔にならなければ処置は行わず
必要な場合は剃毛は皮膚障害を起こすので、
電気クリッパーを用いて手術直前に除毛するのが望ましい。

※この資料には、
「手術当日の除毛が前日に優るとのデータがあるが確定的ではない」とも記述。
同じ資料なのに。。。



3.日本外科感染症学会特別セミナーの質疑応答
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2014年7月開催セミナーのネット公開部分より。
参加者は医師のみ

≪質問≫
術前の除毛(脱毛)か剃毛か、またそのタイミングは?

≪応答≫
健常な皮膚が感染に対して最も抵抗力があります。
どんなに上手な人が剃毛しても皮膚の表面に小さな傷がつき、感染の原因となります。
以上が除毛を勧める理由です。
除毛ならば、手術室ではなく病室で行ってもよいと考えます。
なお、過敏性がないならば、除毛クリームを使用することも問題ありません。


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手術部位感染症(SSI=Surgical Site Infection)、
「感染症対策」の研究結果は、数多く発表されていて、今では、
手術の際に無用な剃毛や除毛は行なうべきでないと言う考えが主流です。
データや論文をご覧になりたい方は検索して見て下さいね。






素人中年女子が理解できた、
「手術部位感染症を減らす除毛の理屈」はこんな感じ。

私のまとめ
~『アンの日記』編~


剃毛すると、眼に見えなくても皮膚表面に“傷”がつきます。
例えば、エステに行く際に
「前日からのお顔の剃り、眉毛抜きはお差し控えください」と言われるのは、
見えない傷から来るトラブルを防ぐため。


手術の際は、“傷”は細菌の温床になるし、
長く放置するほど繁殖する時間が増大することになります。

そう考えると、
毛の処理は手術直前に行った方が良いし、
肌を直接傷つけることのない、除毛を行うのが良い。


つまり、
正解は、剃毛より除毛!
手術部位感染症を抑えるためには、
手術直前に、電動式クリッパーで除毛をすることが最も望ましい





手術の技術だけでなく、「感染症対策」も日進月歩だと言えます。
2014年の医師のセミナーでの質疑応答は、
皆さんの医師選びのご参考になるかもしれません。
“医師の選択”は手術の成功率を高めます。   








KoKoRoの声

病院・執刀医師を決める前には、
既に手術をした片側顔面痙攣患者さんのブログを参考にさせて頂きました。


皆さん、少し前のブログ記事だったせいか、
前日に広い範囲を剃毛された写真がアップされていたり、
術後は手術部位を毎日消毒していると書いてあったりしました。
当時はそれが主流だったのかもしれません。
でも、2014年、そんなやり方はもう古い。


代表的な医師の方々は、
研究結果に則した感染症予防対策を行っているし、
研究結果の啓蒙活動を始めています。


まだ医師を選択中の方は、
「消毒」や「髪の毛の処理」についても、医師に質問すべきかも。カモカモ




手術創(手術25日) 手術後25日の私。
除毛は、麻酔をして意識がなくなってから。
除毛の範囲が狭いので、その後の生活にも全く支障なし


因みに、
除毛は、感染症予防の観点からではなく
手術の際の邪魔にならないようにされるものらしい
ヘエ~ヘエ~




手術部位感染症を抑える他の因子のご紹介。
「正解はどちら?~手術創の消毒するか、しないか~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-94.html

治療法、病院、医師・・・間違った選択をされないように。
『「選択の結果」は自分次第~自分にとって最善の治療』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-505.html

豊富な知識、経験を持つ専門医は強い見方です。
『お薦め専門医♪~受診は、こっそり (^_-)~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-321.html

自然治癒を含む治療の選択について等々。じっくりご覧下さい。
『微小血管減圧術の成功率をあげるためにできること』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

前回から引き続き、
手術の際の感染症予防についての頁です。



どんなに一般的な手術でも、
「この手術は100%安全です」
と医師から太鼓判を頂くことはめったにありません。
(本来、絶対言えない)



「手術はリスクを伴う」ことは、
どんな手術であっても「当たり前」「普通」のこと。


手術前説明で、
医師は患者に対して、リスクの説明をしなければならないし、
患者は医師の説明を理解するよう努めなければなりません。
例え、
メンドクサイ、ムズカシイと思っても・・・。ガンバル




感染症は、手術をする際の大きなリスクの一つ
です。


術後感染症は、手術を行なった部分で細菌が増殖することで起こります。
手術創の中に異物(金属など)がある場合は、感染率が高まります。



手術部位の感染率は、
1990年代は全感染症患者の1/4位を占めたそうです。
(2002年のアメリカの統計では全病院感染率の22%が手術部位感染)


そのため、感染症発症因子のうち、
『変えることができるもの』を見つけ、『どのように変えるか』を探る研究は、
SSI防止対策と言われ、
術後の感染症発症を減らすために続けられています。


今回は、最新の研究よって証明されている、
術後感染症の発症を抑えるため
消毒はするか」と「消毒はしないか」についてのご紹介です。







----------------------------------
◆施術部位感染症について
------------------------------------
手術部位感染症(SSI=Surgical Site Infection)の研究結果より


1.消毒の必要性について
--------------------------------

手術室で計画的に行われる手術においては、
手術室内、医師、看護師、他スタッフができうる限り必要な感染症予防をした状態。
その状況下で有る場合、縫合された手術創(皮膚表面)は、
24時間~48時間程度で完全に覆われる。
完全に密閉された傷口からは細菌が入り込む危険はないので、
皮膚表面に対する消毒は必要無い。



2.消毒のリスクについて
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・細胞成長因子(傷口付近のグジュグジュした体液)への阻害。
消毒薬によるアナフィラキシ―ショックが報告されている。





こんな感じ。



つまり、
手術部位感染症を抑えるため、
基本的に、手術後は手術創の消毒はしない

が正解。





適切な外科手術をしている場合は、
消毒をしないことで感染症リスクは増えないことを、


これから手術の皆さんはよく覚えておいて下さいね。  


M記念病院A医師曰く、
「手術後基本的には消毒はしない。その方が手術創が治りやすい」
とのこと





豆 知 識

消毒とは関係ないけれど、
微小血管減圧術の手術を受けた人に大切な処置について。


微小血管減圧術後は、
術創を圧迫し髄液漏れを防ぐために包帯を巻きます。


包帯は、
ゆるすぎると髄液漏れの予防になりませんし、
きつ過ぎると、患者は痛かったり、圧迫間を強く感じて辛くなります




術後、頭が痛い、辛い、重いは、手術のせいではなく、
もしかしたら包帯の巻き方が原因かも。カモカモ

「あれ?」
と思ったら、医師にお話しすれば、
「いい塩梅」に巻きなおしてくれるかもしれません。



快適に過ごす上で大切なことなので、
書いておきますね。






KoKoRoの声


入院中、回診の時に、
自分の化膿しやすい体質を心配して、
「大丈夫?」
と質問すると、
「僕はそんな縫い方はしない。」
とA医師が仰ったのは、
『僕は適切な外科手術をしている(から化膿なんてしない)』
という意味だったんだ~と、今になってナットク。
 

因みに、包帯を巻く時、
「僕は慣れてるから早い」
とも仰っていたけれど、私は全く痛くなかったから、
「包帯を巻くのが早くて、上手い」
だな。


注)包帯は使用しない、テープで留めるだけなど、
術後の処置の仕方は病院によって異なるようです。(2016年追記)


手術部位感染症を防ぐためのご紹介です
「正解はどちら?~除毛か、剃毛。」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

消毒について、医師の不勉強を危惧されている医師たちもいます。
消毒しないメリットの詳細はこちら。
『今怪我した方へ!直ぐに役立つ止血・消毒方法~最新医療より』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-606.html
「手術後の経過をよくするためのKEY~早期離床について~予防」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-50.html

A医師との消毒のお話はこちら
「片側顔面痙攣 手術創~消毒について~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-53.html