詳細は、省きますが・・・
現在(2014年9月現在)の医療安全と質の向上は、「医療安全推進者」と「医療対話推進者」の二本柱で行われるという事が、厚生労働省より発表されています。
今日は、このうちの医療対話推進者について調べてみました。

厚生労働省では、業務指針とともに、養成のための研修プログラム作成指針なるものを示していて、都道府県に送付したそうです。(医政総発0110第2号)
実は、それに先だって2012年に診療報酬制度が改定されてから、診療費に「患者サポート充実加算(保険点数70点)」が認められています。
自分の診療明細書を見た時、「患者サポート充実加算」って何だろう???と思ったのですが、この事だったんですね~やっと分かりました

では、まず医療対話推進者の役割って何なんでしょう?

簡単に言うと、医療従事と患者・家族の橋渡しだそうです。
○患者・家族の相談や苦情への対応
○患者・家族の心情への共感と対応
○医療事故に遭遇した患者・家族や関わった職員の立場や心情への共感と対応
○患者・家族・医療従事者間での信頼構築促進
○職種や部門・部署が横断的にチームとして対応できる能力を高める etc.

つまり、中立・公平な立場で、最善の治療のためのコミュニケーションが円滑に行われるよう手腕を発揮(or アドバイス)してくださるプロフェッショナル医療対話推進者ってことみたいです。

厚生省から出されている資料には、医療対話推進者目指すものとして、
患者・家族が安心して満足できる医療を受けられるよう、十分な説明と対話がなされる組織の文化醸成
という一文もありました~
志は高そうです。
何だか安心して治療できそうな気分になります。
今はまだ、「養成のための研修」が各地で行われ始めたばかりですが今後益々の活躍に期待します。

入院・通院の際には、皆さんしっかりご利用下さいね。



KoKoRoの声

医療対話推進者に先駆けて、民間では医療コーディネ―タ―、メッセンジャーナースと言った方々が活躍しています。
やはり、医師と患者のコミュニケーションを円滑にし、両者の橋渡しをする専門家としてです。
最近では、こうした活動を支えていた民間団体でも積極的に国の医療対話推進者育成研修を行っているようです。

「国からのお墨付き」を得られるってとっても良いことだと思います。
女性の多い職種だと想像できますから、昨今の女性の社会進出・社会的地位向上にも将来結びついていきそうです!

危惧する唯一のことは、厚生労働省の資料で「医療管理者から権限を委譲された医療対話推進者」(同様の表現がA4レポート7枚中5回)と表現された人々が、公平な立場を本当に保っていられるのかな~ってことでしょうか。
指針の中に「適切」が多用されているのもちょっとどうかなーって思っちゃいました。

今までにもブログ内で何度か書いていますが・・・
「適切」が何かって、本当に難しいと思うのは私だけでしょうか。


≪ご参考≫
●医療コーディネーター・・・日本医療コーディネ―タ―協会(2003年設立)が認定
●メッセンジャーナース・・・メッセンジャーナース認定協会(2010年設立)が認定


医療対話推進者にもっとご興味のある方はこちら厚生労働省の医療対話推進者について
  
手術室内での適切についてちょこっと書いています。お時間がある際にご覧下さい
    2014.04.02 「片側顔面痙攣 入院1日目~手術説明~②微小血管減圧術」
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ブログは自分勝手に書いています。

「必要だな」と思えば読んで頂けるし、
「意味ないな」と思えば、立ち寄っても直ぐに飛び立っていかれてしまう。
それは、書く方としてはとて安心なことです。
「少なくても、自分が何かを押しつけているわけではない。」
と思えますから。



いきなりですが・・・
親戚が、来週ヘルニアの手術を受けます。
受ける本人は、まだ大学生。
両親は地方に住んでいるので、
手術には私が付きそうことになっています。


元々、
「病院は○○総合病院。
手術日は○○日だけど空いてる?」と連絡を受けただけ。

本人も家族も、手術や病院の詳細については調べていず、
実際症例数すら知らないようでしたが、
既に全部決まった後だったので、
「今から余計なことを言うのはかえって迷惑かな?」
「相手が欲しくない情報の提供になるかな?」
と、知らんぷりを決め込むつもりでした。


自分なら詳しく調べるし、
自分の子供なら、完璧に納得できるまでは
絶対に手術を受けさせたりしませんけれど・・・。




調べてみると、ヘルニアの手術は、
「整形外科」と「脳神経外科」の両分野で行われています。
その意味でも、また手術の術式においても、
ヘルニアは治療の選択肢の多い病気です。


ヘルニアじたいは珍しい病気ではなく、
患ってすぐに『手術』を考えるような病気ではありません。
つまり、
『考える時間』&『選択の自由』がある病気です。
そして、
手術の成功率は高いと言えそうなのに、
考えられるリスクが大きいという特徴があります。

ですから、
ヘルニアは、じゅうぶんに調べて医師・病院を決めるべき病気
だと言えます。
(微小血管減圧術となんだか似ていますね~。)






全て決まっていたはずの手術でしたが、
「病院で手術前説明を受けたら、
内視鏡手術だった予定が、リスク回避のため切っての手術に変更になった。」
と昨日改めて連絡を受けました。


当然ながら、医師には、
「内視鏡手術が得意」な医師も、
「目視下の切開手術が得意」な医師もいそうです。

だとすれば、今回の親戚の手術の場合、
内視鏡手術が、切開手術に変更になった時点で担当医が変更になるべき
なのかもしれません。
あるいは、手術の術式が変更になったのなら、
「この医師でいいのか改めて調べる」(症例数を調べる)位は、
すべきなのだと思います。



安易に病院・医師を決め、
直前に術式変更されても不満も、
もしかしたら不安にすら思っていないのかも・・・と思うと、
私としては呆れるばかりです。



悪いことは、「ものを知ろうとしないこと。」

怖いことは、「自分が無知だと知らないこと。」
だと思うのは、ちょっと厳しすぎるかな。



ブログで書くのは簡単です。
正直、面と向かって求められてもいないのに人に意見を言うのは、
正しいと思っていてもとても勇気が要ります。

手術の続きはこちら




KoKoRoの声

実際にヘルニアの手術を受けた、
医療ライターの方のブログがありました。
すべての病院で同一レベルの手術を受けられるわけではありません。
また大学病院は教育機関としての役割も有しているため、
経験の少ない若手医師が執刀医になる可能性もあります。

これでダメだったのならしかたがないと思える位の
病院、医師に手術してもらうことが大事。
~ 省略~ 病院は数多くありますが、自分の体は一つしかないわけですから、
最初の病院で納得できるだけの手術が受けられないようであれば、
我慢せずに手術する病院を変えることも必要だと思います。

とのこと。

微小血管減圧術を検討中の皆さんにもお伝えしたい内容だったので、
引用させていただきました。m(__)m



ヘルニア手術を体験された、医療ライターさんのブログ。
手術を決める際のものの考え方、選択の手順のご参考になると思います。
「椎間板ヘルニア手術情報」

手術前、こんなことも考えました。
2014.04.02「手術の同意書について~考えたこと~」

微小血管減圧術のお仲間さんが手術を検討される際は、こちらをどうぞ
2014.11.19「医師にして欲しい大事な質問~手術の成功率をあげるKEY」

はさみで指を切った」
包丁で指を切った」

「急いで止血したい」

「救急で止血したい」

そんな皆さんのお役に立つように。


今日は、怪我をしてしまった人が直ぐに使える、
『切り傷の止血消毒の仕方』
のご紹介です。
健康な皆さんも、話のタネに。



人間は、指一本位切り落としても死なないそうです。
つまり、その程度では大量出血死することはない。
意識を失うほど血液を失うこともありません。



今、指を切ってしまってここに辿りついたあなた。


気を失いそう・・・
と心細く思っているあなた。


大丈夫です。
意識をしっかり持って!
私もちゃんと乗り切って、今は元気です!




動悸が激しい方は、大きく深呼吸して~
スーハースーハー


さあ、始めましょう。





1.傷の状態を観察
-------------------------------

まずは、自分で治療を試みれるか、
或いは医師の治療が必要かを判断しましょう。

自分で治療できる範囲内と思った方
このまま読み進めて下さい。


自分では治療できないと思った方
止血を試みながら病院へ。

指の根元を輪ゴムで止める
傷口のみギュッと抑える
傷口をタオルやガーゼで包みこんで圧迫する

なるべく心臓より上に手をあげて、近くの病院に徒歩で行くか、
ここはケチらずタクシ―で移動しましょう。


慌てない慌てない。大丈夫大丈夫。
健康保険証、お財布、携帯、鍵を忘れずに




2.流水で傷口を洗浄する
---------------------------------------

蛇口から水を出しっぱなしにして、傷口を洗浄します。
戸外では、ペットボトルの水を流しながら洗浄します。
(バーベキュー、飯盒炊爨の時など)

消毒液で洗浄する
洗面器などに溜めた水で洗浄する


ズキズキと痛むかもしれません。
でも、水に触れて痛みが増すことはないので、
恐れずに流水で洗いながすべし





3.自分で止血する
-----------------------------

3-a.間接圧迫止血

ガーゼやハンカチなどを準備するまでの間、
傷口よりも心臓に近く、外側から圧迫できる動脈部位(止血点)を圧迫して止血。

止血点=怪我が指の場合はわきの下
わきの下のくぼみから、親指で上腕骨に向けて圧迫。
※3-bを始めたら直ぐに止めます。


3-b.直接圧迫止血法

可能なかぎり直ぐに、ガーゼやハンカチなどをあて傷口を圧迫します。
1点のみを押すのではなく、
傷口全体を包み込むように強く押さえます。

手を心臓よリ上にあげて、そのまま待ちます。
通常、5分~10分程度で止まります。


止血は、直接圧迫が基本です。
ガーゼやハンカチなどの準備ができたら止血点からは手を離し、
傷口を直接、包み込むように押さえるべし





4.傷口が乾かないように覆う
---------------------------------------------
湿潤療法、モイストヒーリング~

傷口から滲み出てくる“滲出液”は、
治癒のために自分が作り出している大事な“お薬”です。
傷口を清潔にしたら、乾かないように密閉します。

以前は、傷口は乾かす方が良いとされていましたが、
現在は、滲出液で傷口を覆う、
湿潤療法の方が治療効果が高いことが分かっています。

かさぶたにならないよう、
傷口は湿らせたままにするべし







5.その他・補足
-------------------------------------

傷口を密閉するの適した製品
湿潤療法に適した品)

創傷被覆材/ハイドロコロイドドレッシング材として、
手軽に貼付できる製品が数種類市販されています。
使用する際は、それぞれの説明書を読んで、
用法を守った上で使用して下さい。

商品名)
・BAND-AIDキズパワーパッド®(ジョンソン&ジョンソン)
・ネクスケアハイドロコロイドパッド(スリーエム)
・メディケア ハイドロウェットα 防水タイプ (森下仁丹)
・ケアリーヴ治す力防水タイプ(ニチバン)
・プラスモイスト(瑞光メディカル) など



傷口を密閉するための医薬品がない場合

応急処置として、ラップフィルムが代用できます。
サランラップは、ラップフィルムの商品名)
止血したら、ラップフィルを貼った上から包帯などで留めておくと、
後で、傷口を更に痛めることなく治療できます。

ティッシュやタオルは滅菌消毒しているわけではありません。
傷口に当てたままにすると不衛生な上に、
付着すると剥がすことが困難です。イタイ~








消毒、止血と治療方法を進めてきましたが、これで完了です。
ここまで読み進められた方はもう大丈夫ですね?
良かったです。



とは言え、
痛みが全て無くなるわけではありません。
まだズキズキ痛むかも・・・

でも、痛みのおかげで、
体内のあらゆる機能が“傷の補修”に向けて働きだしています!
痛みは“細胞が頑張っている証拠!”です。
そう思うと、痛みすらありがたくなります。感謝感謝






自分で洗浄⇒止血⇒湿潤療法と進んだ方は、
その後数日間の観察を忘れずに


きちんとケアをしたつもりでも、
素人の治療ですから化膿や感染が進むかもしれません。
日が経ったのに“痛みが増した”と感じたら、
迷いなく病院へ行きましょう。





-≪宝箱≫--------------------------
NPO 法人創傷治癒センター
http://www.woundhealing-center.jp/index.php

傷や傷あと、褥瘡(床ずれ)でお悩みの方や、
傷や傷あと、褥瘡の治療に関わる方のお悩みに。
HPから無料カウンセリングも可能。
--------------------------------------



注目
ご 注 意

「欧米に比べ、日本では創傷治癒の治療方法が確立されていない。」
「医療関係者の知識が不足しているために患者に不利益が生じている」

(いまだに消毒をしている医師がいる
そんな見解を示している医師たちがいます。

また、
「テレビ等で紹介されている“ラップ療法”は、
一般市民が鵜呑みにして適応を誤まった際には、大きな危険を伴う場合がある。」

具体的には、
「糖尿病や末梢動脈疾患を患っている患者、
傷口の滲出液や壊死組織が多い場合などは、ラップ療法は控えるべき」

そんな意見も。



「拳上振動する事により、動脈と静脈の吻合部において血流迂回が発生。
そのため、細菌感染が不可能になる。」

と言った情報がネットで氾濫しています。
今のところ、根拠となる論文等は見つけられません。
振動が血流を促進させるという論文は見つけましたけれど・・・。


恐らく発信元となった2015年のブログがありました。
他の記事は、これに追随して書かれただけかも。カモカモ


信頼のおける医療系サイト等では、
切り傷の治療において、
「振動して止血」や、
「振動による細菌感染を防止」
と言った記述は見当たりません。(2016年12月調べ)


私は、怪我をした際にがんばって手を振ったので、
根拠となる論文を見つけられず残念。




医師の勉強不足。患者の民間療法への過信。
或いは、不確かなネット情報の氾濫。
どれも“傷の治癒”の妨げです。
今日の情報が、“もしもの時”のお役にたちますように。  







豆 知 識

消毒液で消毒しない理由
-
消毒薬は、細菌を殺しますが、人体の健康な細胞にも影響を与えてしまいます。
もう少し細かく説明すると、
傷口付近は、治癒を促すサイトカイン等が出て修復作業を頑張ろうとしているのに、
消毒薬はそれらも死滅させてしまいます。

消毒薬を使うと、傷の治りはかえって遅くなる。
消毒液は使わず、洗浄して傷口は清潔にする。
という考えが、現在の主流です。




湿潤療法について

「湿潤環境は,表皮細胞の増殖や血管新生に良いため治癒が早まる」
「湿潤環境下では、線維芽細胞が活性化され、
コラーゲンの増生が促進されて良好な肉芽組織が形成されていく。」
とか、
湿潤療法は、痛みのコントロールに対しても有用である」
といった論文が数多くあります。

したがって、
傷口は、清潔にした後、滲出液を密閉し湿潤環境を保つ
は、科学的根拠のある治療法です。

ただし、過剰な滲出液は、細菌感染を助長するなど治癒を阻害します。
滲出液は多ければ良い”わけではありません。

(注)滲出液は、適度にコントロールする必要があります。




◆湿潤療法に使われる“傷の保護材”(ドレッシング剤)について

ハイドロコロイド材という、
滲出液に触れるとドロドロに溶けて傷の湿潤環境を保持できる、
特殊な創面保護材が市販されています。

主としてシート状、絆創膏状。
外側は防水層で外気中の酸素を遮断。
内側が浸出液を吸収することで湿潤したゲルになります。
粘着性が高く肌と密着しやすいのに、傷口に癒着することはありません。

ガーゼやサランラップなどで傷口を覆うより、
衛生的に良いだけでなく、痛みも少なくすみます。

肌の弱い方も安心して使える素材とのこと。






KoKoRoの声

「傷を治すのは、やはり患者自身の自然に備わった治癒能力である。
これまで医者は善意とは言え、再三に渡り自然の働きを邪魔をしてきた。」


と、書いているのは医師の塩谷信幸氏。
しかも、特定非営利活動法人のご挨拶頁で。


なんて赤裸々な。



塩谷信幸氏は、北里大学名誉教授。
その他、NPO創傷治癒センター理事長、
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長。
国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、
形成外科、美容外科の発展に尽力されている医師です。




私は“自然治癒力”を信じています。

治癒力がアップするよう、
“自分でできること”を少しずつでも続けていきたいと思います。
 



“傷跡”は、残らないようなケア方法があります。
『傷跡・傷痕(瘢痕)を残さないためにできること~日焼け予防~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-314.html

手術の大きな傷口でも消毒はしない方が良いと考えられています。
『正解はどちら?~手術創の消毒はするか、しないか?~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-94.html

ちょっと話が変わりますが、手術前の除毛、剃毛について。
『正解はどちら?~除毛か剃毛か?~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

ネット情報に翻弄された私の怪我の様子。
『大きな疑問~包丁で怪我した際の処置の仕方』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-605.html


WHCニュース(2011.04.06)
「不適切な湿潤療法による被害 いわゆる“ラップ療法”の功罪」
http://www.woundhealing-center.jp/whatsnew/110406.php

塩谷信幸氏のブログ記事(2013年5月13日記載)
ジョンソン・エンド・ジョンソのキズ・パワーパッドの安全性と使用の際の補足。
http://shioya-antiaging.exblog.jp/20495883/

日本赤十字社の「活動を知る・実績を知る」より。
「多量の出血」
http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/bleed/
「講習の内容」全般はこちら。
http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/

私のメモとして。日本皮膚科学会ガイドライン。
ご興味ある方は、かなり時間のある時に。
『創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―1:創傷一般』(2011年)
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372912942_1.pdf