ちょっと秋風が吹いてきた頃、朝、ドキドキして眼が覚めた。
嫌な怖い夢でも見た時みたいに、心臓がバクバクしてた。

なんだ?

よく分かんないまま洗面所で鏡を見た。



右の口元がピクピク動いてた。

  

そんな顔の人を初めて見た。
びっくりした。
本当にびっくりした。
びっくりして、ぞっとした。


自分の顔にぞっとした。


ほんの一瞬の出来事だった。
錯覚かと思うほどのわずかな瞬間。

でも、頭は十分理解した。


ただ事ではない!


よくある事じゃない。


こんなの

すぐに治る事なんかであるはずがない!



この日から、私と片側顔面痙攣と言う病気の戦いは始まったんだと思う。


スポンサーサイト
関連記事

ネットで検索してみた。

眼の引くつき、口元の引くつき、痙攣と入れてみる。
沢山ヒットした。

適当に開いては読んでいく。


多少の違いはあるけれど、ただのチックではなく、
どうやら片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)と言う病気らしい。


病名がわかったらなんだかほっとした。
不思議なことに。


ここ数年、疲れ目かな?睡眠不足かな?ストレスかな?って考えてたけど、
なんだ病気だったんだー。
じゃあ、治せばいいだけだー。


良かった



久しぶりに心の霧が晴れた。



毎日、元気に、健康に生活している人には分からないかもしれない。
何だろう?何でなんだろう?って思い続ける辛さは。

そういう期間が長いと、
あんがい病名が分かったらほっとするもんだ。

そんな時お医者様から
「貴女はどこも悪くありませんよ。」
なんて言われても、
「ああ良かった!」 
なんてきっと思わない。


きっと逆に不安になる。
「じゃあ、どこが悪いの?」って。


片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)だと診断がおりて、
私は心底ほっとした。




で、次に考えた。
「何科に行くべきなんだろう?」

だって、
ネットで読むと微妙に書いてあることが違う。


眼科のサイト脳神経外科のサイトもある。


軽い病気そうに書いてあるサイトもあるし、
重い病気そうに書いてあるサイトもある。


何科がいいんだろう。。。



検索していてもよく分からなかったから、
友人の小児科医師のKさんに聞いてみた。

答えは、
「脳神経外科に急いでいきなさい!」
だった。



「???」
どうやら「ああ良かった」じゃダメみたいだった。


Kさんから幾つか資料をもらって、まずは近くの総合病院に行った。
(いつもいつも親切で優しいKさんに感謝


「新しくて、広くて、最新式機器が揃っている病院が自宅の側でラッキー!」
「不幸中の幸いとはこの事!」
なんて思ってたな。


これが、大間違い。 


私がブログを書こう! 
片側顔面痙攣の治療、手術についてみんなに伝えよう! 
と思った理由の一つはここにある。






片側顔面痙攣は、神経血管圧迫症候群に分類される機能性疾患です。
対処療法としては、投薬、ボトックス注射があり、眼科や神経内科で対応している医院もあります。
しかし、根治治療は脳神経外科における微小血管減圧術のみです。
また、三叉神経痛・舌咽神経痛においても同様に微小血管減圧術が根治治療です。




脳神経外科における微小血管減圧術についてはこちら
2014.04.2「片側顔面痙攣 入院1日目~手術説明~②微小血管減圧術」

関連記事

近くの総合病院の脳神経外科を受診し、
心の準備もないままMRI検査を受けた。




諸注意を受けて、検査着に着替えて、
ドーム型の装置の中で横向きになった状態で撮影。

なんだかガタガタカタカタとずっと音がしているから、
よく聞いていなくちゃならないのかと思って
眠たくなるのを堪て頑張って起きてた。


寝ている間も痙攣が起こるようになってからは、
夜何度も眼が覚めてしまうから、
昼間は眠くてしょうがない。  
 


後で聞いたら、
MRI検査中は別に起きている必要はなかったって。 

撮影時間はだいたい15~30分位。
頑張って起きていて損した。
教えてくれれば良かったのに。 



自分の知っている事が、万人の知っている事とは限らない。
専門家って、そのことをよく肝に銘じといて欲しいな。 




本当に勿体ない時間だった。
こんな事を愚痴れるくらい、特に不安でもなく検査結果を待っていた。




改めて名前を呼ばれて、脳神経外科の医師から説明を受けた。
病名は、片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん)。
やっぱりな。
思っていた通りだったので、特に動揺もない。 



●病名 片側顔面痙攣
●根治には微小血管減圧術と言う手術しかない。
●一般には投薬治療から始める。 
●痙攣を抑える注射(ボツリヌス療法・ボトックス注射 )を、保険適用で打てる。
 効果は3~4ヵ月。継続治療となる。
●私の場合、太い血管が顔面神経にあたっている。 
   神経が血管とからまっているかもしれない。
 ただし、腫瘍など何か他の大きな問題はないし、片側顔面痙攣で死ぬ事はない。

との説明を受けた。




つまり、たいした病気ではないのかな。 




ネットで薬が効かないと多くの患者さんが言っていたので、
その事を先生に言って薬はお断わりした。
医師も特には勧めてこなかった。


手術の事を尋ねてみたら、大反対。
手術はリスクがある。
まだ若くて、これから先の人生が長いのに薦められないとのこと。



注射のことを質問してみたら、この病院ではやっていないとのこと。
次回までに調べておいてくれると約束。


医:「まずは様子をみましょう 。」
私:「自然に治ることもありますか?たまにはそういう人いますか?」
医:「いないね。僕は知らない。」 
        「この病気は進行性だからね。」




私が薬を拒否してしまったから、
注射も手術もできないなら通院する必要はないらしい。
この日の診察はこれで終了。





帰りの車の中で考えた。


いくらなんでも、あんな言い方ないんじゃないかな。
いくら本当のことだって、なんだか救いがないじゃない。
今の話の希望の部分はどこだろ?
患者への説明の仕方って教わらないのかな。etc.


なんだか、病気のことより先生の話し方の事ばっかり考えてた。
考えてる間中、もう痙攣しっぱなし!
今思えば、現実逃避だったのかもしれない。





実際に悲しいことに直面すると、
人はドラマみたいに上手に泣いたりできないもんだ。


辛い時、哀しい時、
意外と人って直ぐには反応できないのかも。
頭で分かっても、心が受け入れないのかも。


私が、不器用なだけかな







この日の唯一の収穫は、
脳に腫瘍なんかの大きな病気がなかったと分かった事






夜、夫に報告したら、
「良かったね!本当に良かった!もう心配ないね。」
って、とっても喜んでくれた。



嬉しそうな夫の声を聞きながら、
私はちっとも嬉しくなかった。
     
       
だって、私は痙攣を止めたかったんだから 
  


                      

 ◆豆 知 識 ◆

せっかくMRI検査をするなら、
高性能医療機器を使用している病院を受診するのがベスト
(実はそのあと画像CDをもらって何処でも受診できる。)


MRIやCTの品質が格段に向上していて、
最新型は、画像精度がよく身体への負担が大幅に減っています。


病院を受診する時は、
ちょっとひと手間かけて医療機器も調べてみましょう!


通常、初診料を払えば紹介状無しでも予約できるか、
予約無しで外来受診できます。
(HPやパンフでダメと書いてあっても可能な場合が多いです)



追  記
高性能MRIが開発されて販売されている一方で、
中古のMRIが多数販売されています。
こうしてMRIのことを調べているだけで、
ブログ作成中の私の画面にMRI機器の広告が沢山入ってくるくらい。(笑)
皆さん、自分が受診したい病院のHPで調べてみてくださいね。
大抵良いMRI機器を入れている病院は、「自慢」しています。(笑)
関連記事