前回、前々回から引き続き、
片側顔面痙攣は自然治癒するか」
片側顔面痙攣に効く薬はあるか」
という問題について。




改めて考えるきっかけとなった日本経済新聞の記事の見出しは、
『難病ALS解明手がかり』(2015年6月14日記載)
~進行の抑制めざし薬開発~


ALS(筋委縮性側索硬化症)は、
思考力が全く変わらないのに体が動かせなくなるばかりでなく、
進行すると自力呼吸までできなくなる、神経の病気。
難病指定疾患です。


新聞記事では、
まだ原因の解明には至っていないながら、
最近の研究から分かってきたことが解説されていました。

ALS患者では、
細胞間の情報のやりとりを担う「グルタミン酸」が何らかの理由で過剰になり、
運動をつかさどる神経細胞「運動ニューロン」が興奮し続け、
疲労が蓄積して死滅してしまう。
情報を出す側のニューロンも死滅し、次第に筋肉を動かすことができなくなる。
こんな仮説が立っているそうです。





人間の活動は、簡単に言ってしまえば電気信号によって行われています。
多くの片側顔面痙攣患者は気づいていないと思いますが、
痙攣をしている側は目に見える形で痙攣していない時でも、
ずっと活動中のような電気信号が出っぱなしです。
私は、たまたま二つの機器を使ってこの事実を知っていました。
(詳細省略)


鏡を見ても痙攣を確認できないのに、
「なんだか違和感」
「なんかくすぐったい。」
「なんか、ざわざわする。」
「まるで、引っ張られているみたい」etc.
こんな感覚があるのは、
痙攣している側は、痙攣がおきていない時も電気信号が出ていて、
ずっと興奮しっぱなし状態

だからです。






記事によると、
「運動ニューロンが興奮し続け、
疲労が蓄積して死滅してしまい麻痺になる」

とか。

片側顔面痙攣患者は、手術の後で稀に顔面麻痺になる方がいます。
手術のせいかと思っていましたが、
『神経に疲労が蓄積していたから』
と言う仮説も成り立つのかもしれません。

私自身は、痙攣の側が硬直したようになって顔が歪んできていましたが、
あれも麻痺の一種だったのかな?
そんな事を考えました。




加えて、
新聞記事は、ASL患者への新たな治療法、効果について、
エーザイと徳島大学の梶龍兒教授らは、手足のしびれなど
末梢神経障害の治療に使われる薬メチルコバラミンに着目した。
グルタミン酸の放出を抑制する作用がある。
2006年から7年半、約30の医療機関で340人の患者に治験を実施した。
薬を投与した患者が呼吸器を必要になる期間を調べたが、
患者全体では効果は見られなかった。
ただ「発症後1年以内の患者では、600日ほど期間が延びた」(梶教授)としており、
対象を限定すれば効果が上がる可能性がある。
と記載されていました。


治療薬として期待される「メチルコバラミン」は、
片側顔面痙攣の治療として処方されるメチコバールの主成分です。


神経細胞のこと、メチルコバラミンのこと・・・
色々な研究を結びつけると、
メチルコバラミン(薬名:メチコバール)は、
顔面痙攣患者の初期の痙攣を寛解させるかもしれない」

と考えられるのかも。カモカモ









“MRI画像より圧迫血管が認められても、
片側顔面痙攣の痙攣が起きない人間がいる”

ことが分かっています。

私は、1人の脳神経外科医師から、
「一度片側顔面痙攣になっている人間は、
片側顔面痙攣になりやすい体質と言えるかもしれない」

と言われたことがあります。


「ALSは幾つかの遺伝子に異常があると発症しやすい」
と言う事実と照らし合わせると、
片側顔面痙攣についても、
遺伝性、遺伝子異常があるのかもしれません。




皆さんが、皆さんにとって最適な治療を受けられますように。
多くの人がきちんと治療をすることが、
片側顔面痙攣に病気の解明に繋がるかもしれません。   







豆 知 識

メチルコバラミンを使用して治療・研究しているのは、
徳島大学の梶龍兒(かじ りゅうじ)氏。

調べてみると、
梶龍兒氏は、ボツリヌス治療法を日本に紹介し、
ボツリヌス治療患者数では国内屈指の患者数を持つ医師でした。
実際に片側顔面痙攣の治療もされているそうです。


私は初めから完治=手術についてしか調べていないので、
梶氏については全く知らず、事実を知ってビックリしました。



私が新聞記事を読んで、ASLと片側顔面痙攣を結び付けて考え出したのは、
偶然ではなかったのかもしれません。






必 読


◆前回、前々回はこちらから
“片側顔面痙攣に対するメチルコバラミンの有効性について”。
サプリメント、服薬で治癒を試みている方は必読です。
ご自身で考えるためのご参考に確認ください。

Part1
「自然治癒するか?~ビタミンB12・スペシャルはメチルコバラミン?」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-303.html

Part2

「片側顔面痙攣に効く薬はあるのか?~ビタミンB12、メチコバ―ル」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-304.html






 2015.06.15 日本経済新聞 「難病ALS解明手がかり」より
◆【ご注意】-------------------------

発表されているASL患者に対するメチルコバラミンの効果は、
「初期の患者に対してのみ600日症状の進行を遅らせた
だけです。

また、

私が診察を受けた頭蓋内微小血管減圧術(=神経減圧術・MVD)の専門医師たちは、
ビタミンB12(商品名:メチコバール、メチクール等)が、
片側顔面痙攣に有効であるとは考えていません
でした。

医師の方々の見解はこちら。
セカンドオピニオン~6人の医師の見解の相違
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-23.html

※全て脳神経外科医師の意見。
『片側顔面痙攣』と病名を断定した上での見解の相違です。
-------------------------------------------




痙攣についての最新記事(2016年10月記載)
片側顔面痙攣の進行についての理解はこちらから
『片側顔面痙攣の進行について~進行速度は人それぞれ~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-584.html

その他、サプリメントについて書いています。
こちらは個人的な感想を多く含みますのでご参考まで。

「退院後の片側顔面痙攣~光の影響?~③頭痛について」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-79.html

「退院後の片側顔面痙攣~術後の症状/術後の体調のまとめ」

http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-91.html

「片側顔面痙攣に効くサプリメント?~・・・」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-130.html

「“刺激”にご注意を!~ 片側顔面痙攣の痙攣の場合~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-224.html

「片側顔面痙攣の手術後の痙攣について~マグネシウムについて~」

http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-366.html


痙攣について。皆さんからの情報も記載しています。
『片側顔面痙攣~MRI画像が全てではない!症状優先!』Part1
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-183.html

『出たり出なかったりする片側顔面痙攣~どんな時に出る?』Part2
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-184.html

痙攣の進行速度について考えてみました。
痙攣の進行速度~最初に痙攣がおきてから口元が引きつるまで~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-253.html

「片側顔面痙攣の治療~上手に使おう!主治医とサプリメント~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-397.html

両側の片側顔面痙攣について~その他眼瞼痙攣や眼瞼ミオキミアなど
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-402.html

ボトックス注射についても少し書いています。
「片側顔面痙攣に効くサプリメントはあるか~追記はボトックス注射情報~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-479.html


手術をお考えの皆さんへ★

【ご案内頁】はこちら。手術の成功率をあげるKEYも記載!
「片側顔面痙攣、三叉神経痛、舌咽神経痛患者の皆さんへ・・・」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

必読!手術の成功率をあげる質問が記載されています!
「医師にして欲しい大切な質問~手術の成功率をあげるKEY」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

手術のための医師・病院選びの前には、必ずご確認下さい
「片側顔面痙攣の手術ミスについて~微小血管減圧術他について~」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-412.html

『アンの日記』の【ご案内】はこちらから
「片側顔面痙攣、三叉神経痛、舌咽神経痛患者の皆さんへ・・・」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-121.html

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