“高齢者にとって気になる疾患”
をテーマに開催されている、
『医療セミナー』に行ってきました。

今回のテーマは、
認知症の正しい理解と予防』
~高齢者のうつ病に注意~

慶應義塾大学医学部
精神・神経科学教室 教授
慶應義塾大学病院副病院長 三村將(みむらまさる)氏の講演でした。



厚生労働省は、
『精神疾患』を、がん・脳卒中・心臓病・糖尿病の4大疾病に追加させ、
5大疾病として対策強化の方針を発表しています。(2011年)

厚生労働省サイトはこちら www.mhlw.go.jp




示されたデータを見、説明を受けながら、
認知症は精神疾患なんだな~」
としみじみ。

そう考えると、
多少の暴言、異常な行動は当たり前ですよね。
“精神疾患”なんですから、
本来の “人格” ではないわけです。




三村医師のセミナー冒頭のお言葉は、
認知症と言う病気はありません。」
認知症は、総称です。
1人で身の回りのことが上手くできない状態を言います。」


そして、『もの忘れ』について、
「直ぐに覚えるのは、注意力。
時間が経っても思い出せたら、それは記憶です。」
「もの忘れは、注意力(不足)なのか記憶力(不足)なのか、
分けて考えることが重要です。」

とお話しされました。



認知症を専門にされる医師の皆さんは、
細かいフィルターを通して患者さんを精査していらっしゃるのだな~
と思いました。




認知症には、色々な種類があり、
それぞれある程度特徴的な症状があります。

それでいて、現実には、
“大人”の一日の行動や言動を、
誰か別の人間がまるまる把握していることはないので、
『どの種類の認知症なのか?』
はっきりと診断されるまでには一定の期間と労力が必要なようです。


安易に
「アルツハイマーですね」
「老化ですね」
そんな簡単には判断できません。

でも、
飲むべきお薬・対症療法は、
認知症の種類によって変わりますから、
『どの認知症のタイプなのか?』
正しく判断されることは重要です。



■【認知症の種類
(アルツハイマー型認知症が5割以上を占めると言われています)

・アルツハイマー型認知症
・レビー小体型認知症
・前頭側頭型認知症(FTD)
・脳血管性認知症
・正常圧水頭症(NPH)
・甲状腺機能低下症
・軽度認知障害 etc.etc.



このうち、
アルツハイマー型認知症/レビー小体型認知症/前頭側頭型認知症は、
変性性認知症と呼ばれ、脳の神経細胞の異常が原因で起きます。
現在、根本的な治療方法はまだありません。
薬によって進行を遅らせることができます。
なにより、早期発見・早期治療で大きな効果を得られます。

脳血管性認知症は、
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などが原因で起こる認知症で、
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの治療で、進行を防ぎます。
健康管理での予防も期待されます。


その他、頭部外傷や、
慢性硬膜下血腫(頭蓋骨と脳の間に血液がらまる)、
正常圧水頭症(脳室が拡大して水がたまる)などが原因でおこる認知症は、
脳外科手術によって治療できます。


また、
甲状腺機能低下症/ビタミン欠乏症など、
甲状腺ホルモン補充やビタミンの補充で改善する認知症もあります。



『認知症』の場合でも、
外科的手術や、補充療法で改善する場合があるので、
とにかく
認知症の種類の正しい判断』が大切です。




三村 將(みむらまさる)氏が診察している神経・精神科はこちらから
慶應大学病院『精神・神経科』

慶應大学病院の認知症専門外来はこちら。
「医療従事者の方へ」から、検査内容の詳細がご覧いただけます。
慶應大学病院 『メモリークリニック』

慶應大学病院の認知症への取り組みはこちらが分かりやすいかも。
『認知症専門外来-神経内科と精神・神経科合同診療科の試み』




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豆知識。ちょっと息抜きにどうぞ。
『脳神経外科とは?~神経と精神の混同からくる誤解~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-139.html
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認知症について~認知症病院受診前に読んで下さい~その2

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