前回から、
無料『医療セミナー』で伺ったことをご紹介しています。

前回はこちら


テーマは、
認知症の正しい理解と予防』
~高齢者のうつ病に注意~

慶應義塾大学医学部
精神・神経科学教室 教授
慶應義塾大学病院副病院長 三村將(みむらまさる)氏の講演。


表題にあるように、
『高齢者のうつ病』も気をつけなければならない病気です。
一般的に、
高齢者が認知障害をおこすと認知症と診断されがちですが、
実際には『うつ病』と言う場合もあるそうなので、
やはり
経験豊富な、認知症の専門医に一度は診ていただくことがお勧めです


今回のセミナーでは、
認知症の種類毎の特徴、種類分けのための検査方法、
自宅でできる方法のご説明もありましたが、
そちらは省略。
(図や絵の説明付きが分かりやすいので)


『アンの日記』では、
認知症の第一人者である三村医師が講演で話された、
認知症予防”についてご紹介します。



■【教授・現役医師による認知症予防の教え】

1.危険因子の排除
糖尿病などの全身疾患は予防、治療に努めましょう。
頭部外傷には気をつけましょう。(昨今話題のへディングも注意)


2.身体機能の維持

身体を動かしている人は、アミロイドβの溜まり方が少ない。
アミロイドβの量が認知症の一つの指標)
少し刺激を受けながら、少し運動するだけでよい。
「旅行は無理でも、近所をお散歩することはできるでしょう。
その程度で良いです。」


3.食事を気をつける

「何を食べるべきか」より、
「一番よくないのは食べ過ぎ」
カロリー制限をすると、アミロイドβが溜まりにくい。

ただし、
最近では長寿の方は様々な物をよく食べることも知られています。
加齢とともに吸収率が下がるので、卵、肉類なども適量必要!


4.十分な睡眠をとる

睡眠不足だと、アミロイドβが溜まることが分かってきました。
適切な睡眠は、脳を浄化すると考えられます。
(JAMA=ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーションニューロジー
にて2013年発表)
30分以内の昼寝も有効です。


5.ポジテイブな考え方
性格は変えられない。
物の見方、考え方を変えましょう。

「幸福な人々は、幸福でない人よりも長生きする」ということが、
科学的にも証明され始めています。

健康のための様々な試みのなかで、
唯一10年近く(+9.4年)の差異を出しているのが、
“幸せかどうか”という因子です。

『Happy peaple live longer』
(科学雑誌『サイエンス』2011年発表
検索は、Science;331,542-3,2011


6.その他

慣れた状況を抑えて、色々なことをやってみましょう。
二つのことを同時進行させることも予防につながります。
料理や買い物は、認知症予防に良い。

現在、
アロマテラピー、ユーモア、音楽の効果について研究中とのこと。




三村將(みむらまさる)氏の言葉で一番印象的だったのは、
「病気なんだからと言わず、
その人が困っていることを言ってあげましょう」


「認知症の治療は時間がかかります。
一度だけなら、無理やり連れてくることもできるけれど、
治療には継続してきてもらうことが大切です。
そのためには、本人が納得できるようお話しをしてあげてください。」

とのこと。



異変に周囲が気づいても、
本人が認めなかったり、病院に行きたがらない場合があります。
そんな時には、
「物を無くして困るよね。治るかもしれないから・・・」
「転んじゃって困るよね。相談に行こうよ」etc.
と言う風に促すことが大切なようです。




≪ご注意≫
認知症については、
詳しく、分かりやすく書かれたサイトが多数あるのですが、
運営サイトが情報収集(ダイレクトメール送付先等)のために作製しているサイト
も多数あるようですからご注意ください。
認知症に関して調べる時は、本を購入するのが一番安心かもしれません。




豆 知 識

認知症に関しては、
2015年1月に新オレンジプランが発表され、
今後の指針が示されています。
『認知症対策』は国家プロジェクトです。

新オレンジプランのパンフレット作成されています。
厚生労働省サイト(ダウンロード可能)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nop_1/



さまざまな所で、多くの人が、
現在認知症でお困りの方、
認知症患者さんの家族でお困りの皆さんに
手を差し伸べようとして下さっています。

「“1人” で頑張れない・・・」と
不安に思わなくても大丈夫です。
慌てない、慌てない。


今まだ起こっていないことを心配せず、
今 “自分にできること” をやっていきましょう。





例えば、
今日のセミナーは、
株式会社ベネッセスタイルケアが主催した無料セミナー。
冒頭の挨拶は、
「介護事業に参入して20年の歴史の中で培った知識・技術などを、
施設利用者や家族の皆さまだけでなく、
少しでも地域の皆さまのお役に立てるようにご提供できたら
という想いで無料セミナーを開催しています。」

とのこと。

実際にセミナー終了後も、
有料施設へのご案内や、足止めなどは一切ありませんでした。
もちろん、個別のご相談窓口は用意されていたようですけれど。

『今ある情報を必要な皆さんへ』
そんなセミナーでした。



その他、地域の病院、大学病院などが企画する
地域の方向けの無料講演会などは、
病院ホームページや、病院総合案内で確認できます。




数年前にご両親の介護で奔走されて、
今はすっかり落ち着いている私の友人の言葉を1つご紹介。

「動かなくちゃ何の情報も入らない。
動かないでやってくる情報に良い情報なんてない(押し売り的広告)」
「頑張って、一生懸命話しを聞いて回れば、
いろんな人が声を掛けてくれて、自分にとっての必要な情報をくれる」
「まずは何でも行動してみるしかない」
「私はそうやって、自分の親にとっての最善の策を練れた」

とのこと。
体験者からの強いお言葉でした。


ポジティブに物事を考える「Postive Psychology:ポジティブ心理学」は、
ペンシルべニア大学のSeligman氏らが提唱していることで有名です。
ペンシルベニア大学の面白い試みを一度ご紹介しています。
「長所・強み(Signature Strengths)をテストで確認~VIA-IS」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-278.html

認知症についてはこちらもどうぞ。
「変化を恐れずに!変化に適応できることが大切~認知症予防・・・」
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-411.html
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