片側顔面痙攣の治療の選択肢の一つに、
『注射治療』があります。

ネットで検索してみると、
ボトックス」「ボトックス注射」「ボツリヌス治療」
こんな表現がヒットします。

一般の私たちには、同じものなのか、
或るいは、内容や品質に違いがあるのか分かりませんよね。 





日本神経治療学会
が公開している冊子、
『標準的神経治療:ボツリヌス治療』によると、
日本では、
顔面,咽頭・喉頭部における異常運動のボツリヌス治療は、
眼瞼攣縮と片側顔面攣縮(適応症名は片側顔面痙攣)に対しての
A型ボツリヌス毒素製剤の使用のみが認可されている

とのこと。(片側顔面痙攣は、2000年より保険適応)

使用できる製剤は、
グラクソ・スミスクライン株式会社、わかもと製薬株式会社販売
:アラガン製造の
A型ボツリヌス毒素製剤『ボトックス』製品名)のみ







現在、独占の(ほぼ

ボツリヌス毒素製薬剤に、新しい波が来ています
新A2型ボツリヌス毒素が登場ですブラボー


2016年11月24日、
徳島大学が開発中の高度精製 A2型ボツリヌス毒素について、
塩野義製薬がライセンス契約を結びました。
塩野義製薬は、新規 A2型ボツリヌス毒素に関して、
全世界での開発、製造、販売権を取得します。


発表によると、
新規 A2型ボツリヌス毒素は、
標準的部位以外に拡散しにくく、中和抗体ができにくいという特徴を有しており、
脳卒中後の上肢・下肢痙縮に対する治療効果が期待されます。

とのこと。





新たなA型ボツリヌス毒素製剤」について、
今回発表されたのは、
片側顔面痙攣とは違う病気の適応について。

とは言え、
販売はいつ?値段は?
今後、片側顔面痙攣にも適応になるのかetc.etc.
興味津々です。シンシン



長年ボトックス注射治療を続け、周辺の筋肉の変化、
表情の変化を感じているといったコメントを頂くことがあります。
新しい「A型ボツリヌス毒素製剤」の登場は嬉しい話題ですね
 


シオノギ製薬発表(2016年11月24日 プレスリリースより)
http://www.shionogi.co.jp/company/news/2016/
qdv9fu0000012clw-att/1124.pdf






豆 知 識 1◆

日本神経治療学会
が公開している冊子
『標準的神経治療:ボツリヌス治療』
によると、
A型ボツリヌス毒素製剤の有効性を正確に知るための試験は難しい
とされながらも、
本指針の定義に従うならば,狭義の片側顔面攣縮に対して、
ボツリヌス治療を行うよう強く勧められる

と書かれています。
因みに、
カナダ、イタリア、英国などでは、ボトックス注射は第一選択。
American Academy of Neurologyの結論は、推奨レベルはC。


その他、
グラクソ・スミスクライン社が運営するお役立ちサイト
HealthGSK.には、
原因を取り除く根治的な手術の重要性は高いと考えられます。
ただし、片側顔面痙攣は生命に関わる病態ではありませんので、
患者さんが忌避する傾向が見られます。

との記載があります。

※ボツリヌス治療は、術後直ぐに症状が寛解されない時
にも有効な治療です。







豆 知 識 2◆ 

ボツリヌス毒素治療は、
ボツリヌス菌が作りだしたA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)
を有効成分とした薬剤を使用し、
神経の末端で神経伝達物質を阻害することにより神経の働きを抑え、
筋肉の痙攣や緊張、発汗を抑える治療。
1970年代後半、
米国で初めてボツリヌス毒素が斜視の治療に応用されました。


日本では、骨格筋弛緩剤と呼ばれるグループに属する注射薬
A型ボツリヌス毒素(製品名:ボトックス)が販売されており、
適応症は、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頚、上・下肢の痙縮、
小児脳性麻痺による尖足。

施術医は、認可を受けた専門医に限られ、
(A型ボツリヌス毒素製剤ボトックス講習・実技セミナー受講医師のみ)
症例の事前登録制による全例使用成績調査が実施されています。
健康保険適用




眉間の表情皺に対してなど美容目的での使用は、
ボトックスと同一のA型ボツリヌス毒素製剤である
『ボトックスビスタ』(アラガン・ジャパン株式会社)が
厚生労働省で承認されています。
美容目的の場合、健康保険適用です。


承認されていない中国製・韓国製などの類似の薬剤も流通しています。
治療を行う際には、
使用薬剤名、認可を受けている医師かどうかを確認すべし




患者向医薬品ガイド(2015年7月更新)
ボトックス注用50単位 / ボトックス注用100単位
http://jp.gsk.com/media/635946/botox-guide.pdf





◆KoKoRoの声2◆ 


医療者向けサイトに、
『片側顔面痙攣の診断について』
~診断の流れとポイント~
(監修:徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 神経・情報医学部門
感覚情報医学講座 臨床神経科学分野 教授 梶 龍兒 先生)

片側顔面痙攣は、
特徴的な発症・進展様式と視診所見から診断は比較的容易に下せます。
片側顔面痙攣の臨床的特徴は以下のようになります。



とありました。


『アンの日記』を書きだしてから、
正しく診断されない方が多数いることを知りました。
医師の方々が、
『片側顔面痙攣の症状は、容易に診断できる』
と安易に思われていないよう願うばかりです。






製薬業界は、変化が激し~いくて、追うのが大変。
分かる部分だけ。
・2005年、ボトックスの日本および中国での開発・販売権全てが、
米アラガン社から英グラクソ・スミスクライン社に供与されました。

・2009年、わかもと製薬とGSK(グラクソ・スミスクライン)社が共同声明発表。
「ボトックス®注50」、「ボトックス®注100」の適応疾患である
「眼瞼痙攣」「片側顔面痙攣」について、
両社が共同で全国の眼科への医薬情報提供活動を展開し、
流通、販売業務はGSK(グラクソ・スミスクライン)社が行うと発表。


『グラクソ・スミスクラインとわかもと製薬
「ボトックス®」の眼科領域におけるコ・プロモーションで合意』
https://www.wakamoto-pharm.co.jp/info/pdf/bxcopropressreleasefinal_090601.pdf

2016年11月24日 シオノギ製薬発表 プレスリリースはこちら。
http://www.shionogi.co.jp/company/news/2016/qdv9fu0000012clw-att/1124.pdf




重 要
 ※制約があるのでご自分で検索して下さい。
資料:ボツリヌス治療について
--≪宝箱1≫--------------------------------

日本神経治療学会
『標準的神経治療:ボツリヌス治療』
https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/botulinum.pdf

※  顔面,咽頭・喉頭部における異常運動のボツリヌス治療
目崎 高広(榊原白鳳病院神経内科)
------------------------------------------


--≪宝箱2≫-----------------------------
グラクソ・スミスクライン社
HealthGSK.jpサイト

・薬、疾患のお役立ち情報があります。
「片側顔面痙攣」「ボトックス」等で検索
・『ボトックス』の臨床成績等公開
------------------------------------------------------

HealthGSK.jpによると、
このページに掲載されている情報は、
医療機関で弊社医療用医薬品の処方を受けた方に、
医薬品についての一般的な情報や、適正にご使用いただくための情報を提供するものであり、
医学的アドバイスを提供するものではありません。
医療に関する判断は、
患者さんの特性を考慮し、医師と患者さんとの相談の上で行うものです。
治療上の質問は、医師にご相談下さい。

とのこと。
ご利用方法をお間違えなく。キイテ~




注 目~2016年3月18日から移動~
~ボトックス情報~

長く片側顔面痙攣のお仲間さんで、
ボトックス注射の第一人者と言われる目崎医師から診察を受けている
パグママさんから“生の声”のシェアです。
パグママさんに感謝感謝

Q.ボトックス注射は、年間に増量できる量は決まっていますか?
A.決まっていない

1回の診察で注射する薬の場所・量は、診察しながら決められます。
ボトックスの量・注射の場所は、
医師個人の裁量で決まるということです。

通常、
痙攣の進行によって摂取量が徐々に増えていきます。



ボトックスについては、こちらもどうぞ。
『片側顔面痙攣のボツリヌス治療~ボトックス注射について~』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-551.html

『片側顔面けいれん 手術すべきか ~読売新聞『からだの質問箱』より』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-234.html

NEW2017年2月記載
服薬されている方へのご注意です。
『サプリメントと薬の飲み合わせ~紅麹とテグレトール』
http://20140403az.blog.fc2.com/blog-entry-629.html

2016年11月25日 日本経済新聞『塩野義、徳島大と提携 まひの治療薬で』
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